前回の記事で、Linuxとビデオカードドライバの相性問題を書きました。
つでにOverTakerさんとこのOpenCLの話題がでたのでその辺の話題を書ます。
最近は私たち工学の業界ではNVIDIAのCUDAというGPGPUとう技術でグラフィック用のCPUの一部を計算用として使うことで
手軽にスーパーコンピュータを手に入れてシミュレーションを行うのが流行りになってます。
※B得に材料力学や流体力学で
とくにこの分野ではNVIDIAさんがかなりリードしているので、ATIはかなり遅れをとっているわけですが、
それを挽回するためにATIはATI StreamなるGPGPU技術を投入してきました。
このATI Streamは結局のところNVIDIAさんところのCUDAとあんまり変わらない技術なんですが、
実はATI Stream、私はかなり期待しています。
このATI StreamはV1.4からOpenCLに対応予定なんですよね。
先行するNVIDIAのCUDAと業界標準を見越したATIのATI Stream、一体どっちが勝つのか難しいところなんですが
私は僅差でATIが勝利するのではないかと思います。
ただ、何だかんだで先行するもにはかなりのアドバンテージがあるのは間違いないので
結局、OpenCLの仕様がCUDAに近づくように振り回されしまう恐れもありますが(笑
さて、OpenCLの話題はここまでにして、本題のドライバについてです。
私は半年前ほどにビデオカードを買い替えたんですが、噂にLinux用のATIドライバは遅いということを聞いていたので
NVIDIAにしたんですけど、最近のATI×Linuxの記事を読んでいるとそうでもないみたいですね。
ATI社がAMD社に買収された後、ATI用ドライバをオープンソース化するなど、かなり積極的に
LinuxやUnixを支援する形をとっているようで、最新のドライバはかなりいいみたいです。
ATI StreamをOpenCLに合わせてきているあたり、その辺の変化が大きかったのかなぁと思いますね。
(もちろんLinuxならすぐにOpenCLを使った開発はできます。)
AMDは6コアOpteronを発表しましたし、多コア用の開発環境であるOpenCLやOpenMPなどの
業界標準を目指す開発環境を積極的に取り入れる方針なんでしょうね。