

最新の開発版Activebasic5の入手
プレビュー版のActiveBasic5では物足りないというユーザーの多いのではないかと思います。
このページでは、開発中である最新ActiveBasic5開発環境を入手するまでの手順をご紹介します。
もちろん、入手できるのは開発途中のヴァージョンなので何か問題が起きても当方では責任を負いかねますので
その辺りはご容赦願います。
と、いうことで早速、話を進めていく訳ですが
まず、現在開発中のActivebasic5がどのように管理されているかということを話しておかなければいけません。
ActiveBasic5までのActiveBasicは山本(ActiveBasic.com管理人)さんが
個人でほとんどを開発していましたので、特段、ヴァージョン管理というもの行う必要がありませんでした。
しかし、ActiveBasic5が複数人の開発者によって同時に管理されることになったため、
ヴァージョン管理をSubversionを用いてネットワーク上から行えるようにしています。
つまり、このSubversionから最新のActiveBasic5を入手する訳です。
さて、後々説明することになりますが、Subversionのキーワードを少し説明しておきます。
これから、話を進めていくのにも便利ですのでw
チェックアウト : 最新の状態のファイルをダウンロード
アップデート : 最新の状態に更新
コミット : 編集したファイルをアップロード(開発チームしか使いません)
大体、この3つくらい覚えておけば、なんとなく説明に登場するキーワードは問題ないかと思います。
英語のソフトの設定画面が出てきても大体このキーワードの辺りをいじれば問題ないはずです。
そういう訳で、Subversionのクライアントソフト(SVNクライアント)を使って、ActiveBasic5を手に入れる方法を解説していきます。
手順は以下の通り、
- SVNクライアントソフトの入手、インストール
- SVNクライアントソフトの設定
- 最新のActiveBasic5のファイルをチェックアウト
- LIBファイルのコンパイル
こんな感じで進めていきます。
1.SVNクライアントソフトの入手、インストール
まずは、SVNクライアントソフトを入手します。
色々と種類はあるようなのですが、山本(ActiveBasic.com管理人)さんのお勧めのTortoiseSVNをダウンロードします。
私自身、このTortoiseSVNしか使ったことがないので、こいつをメインに解説しますが、他のソフトでも大丈夫です。
ほんとはよくないと思いますが、リンクが直接ダウンロードページに貼ってあるので入手してください。
ファイルはDownloadページの中ほどにリンクが貼られてあるので
32Bitあるいは64Bitのインストーラをお使いの環境に合わせてダウンロードしてください。
ファイルのダウンロードが完了したら、次にインストールを行います。
これはそんなに難しくないでしょう。
インストーラをダブルクリックして、インストーラの指示に従ってインストールします。
ソフトのインストールが完了すると、一度パソコンを再起動しましょう。
これでSVNクライアントのインストールは完了です。
2.SVNクライアントソフトの設定
特段、設定する必要はないと思うのですが、私の使っている環境では、プロキシの設定をしないといけなかったので、
ネットワークの設定をします。
[スタートメニュー] → [TortoiseSVN] → [Settings] を起動させるとTortoiseSVNの設定画面が起動するので
このなかの項目から [Network] を選びます。
ここで、プロキシの設定を行えば準備完了です。
ちなみに、設定項目である[General]では使用したい言語の設定ができるようになっています。
これについては、別項で日本語化について触れたいと思います。
3.最新のActiveBasic5のファイルをチェックアウト
ということで、最新のActiveBasic5をゲットしてしまいましょう。
まずは、ActiveBasic5が入るフォルダを準備します。
私の場合は、Cドライブの直下にABというフォルダを作ってそこへチェックアウトしています。
まずはマイコンピュータからCドライブを開き、そこへ新しくABフォルダを作成します。
ファイルパスでいうと C:\AB ってな感じです。
次に、先ほど作成したフォルダを右クリックするとメニューの中に[SVN Checkout]という項目が出ていると思います。
これを選びますと、チェックアウトの設定画面が出てきますので、
[URL of repoitoy]の項目に
http://dev.activebasic.com/svnroot/ablib/trunk/
と入力して[OK]ボタンを押せば、ActiveBasic5のダウンロードが開始されます。
4.LIBファイルのコンパイル
最新のActiveBasic5は実はファイルを手に入れただけでは開発できません。
と、言いますのもActiveBasic5からはそれまでのActiveBasicとは違って、予めライブラリをLIBファイルにコンパイルしておき
ユーザーが開発する際にはそのLIBファイルを用いてコンパイルを行うことで、コンパイル時間の短縮を図っています。
これはC言語がLIBファイルを用いてコンパイル時間を短縮しているのと同じ仕組みですが、
残念ながらActiveBasic5のLIBファイルとC言語のLIBファイルは互換性がありませんので、共用はできません。
少し余談に走ってしまいましたが、早速LIBファイルをコンパイルして作成しましょう。
まえの手順3.でActiveBasic5をチェックアウトしたフォルダ内には[AB5.0]というフォルダが作成されていると思います。
そのフォルダから順に開いていくと
[AB5.0] → [ablib] → [build_batch]
と進んでいった所に、LIBファイルを作成するためのバッチファイルがありますので
お使いの環境に合わせて、バッチファイルを実行しましょう。
※64Bit環境をお持ちの方は32Bit用のバッチも走らせておくことをお勧めします。
32Bit環境
build_basic_static_libaray_x86_only.bat
64Bit環境
build_basic_static_library(64bit - release).bat
build_basic_static_library(64bit - debug).bat
バッチを実行して、エラーなくLIBファイルがコンパイルされればActiveBasic5を使う準備は完了です。
いろいろと、使ってみて感想等ありましたら、報告していただければ幸いです。
この説明で分からないことがあれば、何でもコメントしてください。
Ex1.ActiveBasic5のアップデート
ActiveBasic5は開発中ですので、日々中身が新しくなっています。
そのためablib Tracに最新の更新やバグフィックスが登録されたら早速そのファイルをアップデートで手に入れましょう。
手順は簡単で、ActiveBasic5をチェックアウトしたフォルダを選び右クリックでメニューを表示すると
[SVN Update]という項目がありますのでこれを選べば、最新の状態に更新できます。
ただし、この場合もLIBファイルを新しくコンパイルし直さなければいけませんので、
手順4.を参考にLIBファイルを更新してください。
Ex2.TortoiseSVNの日本語化
私自身は、日本語化しなくても困っていないのですが一応、英語にアレルギーのあるかたもいらっしゃると思いますので
日本語化に触れておきます。
とは言いましても、日本語化はとっても簡単です。
TortoiseSVNのダウンロードページの下の方に、ランゲージパックのファイルへのリンクがありますので、
[Japanese]を選んでダウンロードしてインストールするだけで準備は完了です。
あとは、手順2.で説明したように設定画面を起動し、[General]の項目にある[Language]の項目にて
日本語を選ぶだけです。
参考リンク
ActiveBasic.comフォーラム内の記事: ablibリポジトリへのチェックアウトとコミット
当ブログ「なんちゃないな」内の記事: 最新のActiveBasic5を試す
TortoiseSVNのページ: http://tortoisesvn.net/