ステップ2の「一番簡単なDirectXプログラム」に示す手順に従って、helloプロジェクトを作成したところから説明します。
まずは前回作成したプロジェクト"hello.pj"を開きます。プロジェクトビューのFileタブから "hello.abp" をダブルクリックしてソースファイルを開きます。すでにソースコードが生成されていますが、その中のRenderProcという関数までスクロールします。
RenderProc関数の中に下のようなコードを打ち込みます。dx_DrawTextはD3D画面に文字列を表示するための関数です。尚、hello.abpには様々なソースコードが自動的に生成されていますが、それについては次のステップで解説を行います。
dx_DrawText( X座標, Y座標, 表示するテキスト, 色) D3DCOLOR_XRGB( 赤要素(0〜255), 緑要素(0〜255), 青要素(0〜255))
Sub RenderProc()
dx_DrawText(100,100,"Hello World!",D3DCOLOR_XRGB(255,255,255))
End Sub
正常に実行されると、画面左上に "Hello World!" という文字列が白色で表示されます。
D3Dデバイスが生成されると、DirectX特有の問題が生じます。それは、Windowsが使用しているビデオメモリをすべてDirectXが占有してしまうので、他のウィンドウは表示できない環境になることです。それゆえ、通常のデバッグは不可能(デバッグウィンドウがWindowsアプリケーションとして提供されるため)ということになります。DirectXプログラムに対する最も簡単なデバッグは描画時に調べたいデータをテキスト表示することで実現できます。
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