DirectXプログラミング講座 〜Vol3. Hello World!〜

ステップ2の「一番簡単なDirectXプログラム」に示す手順に従って、helloプロジェクトを作成したところから説明します。


5分でできる、"Hello World!" on DirectX

1. "hello.sbp" を開く

まずは前回作成したプロジェクト"hello.pj"を開きます。プロジェクトビューのFileタブから "hello.abp" をダブルクリックしてソースファイルを開きます。すでにソースコードが生成されていますが、その中のRenderProcという関数までスクロールします。

2. テキストを出力するためのコードを打ち込む

RenderProc関数の中に下のようなコードを打ち込みます。dx_DrawTextはD3D画面に文字列を表示するための関数です。尚、hello.abpには様々なソースコードが自動的に生成されていますが、それについては次のステップで解説を行います。

dx_DrawText(
    X座標,
    Y座標,
    表示するテキスト,
    色)

D3DCOLOR_XRGB(
    赤要素(0〜255),
    緑要素(0〜255),
    青要素(0〜255))
Sub RenderProc()
    dx_DrawText(100,100,"Hello World!",D3DCOLOR_XRGB(255,255,255))
End Sub

3. コンパイル&実行

正常に実行されると、画面左上に "Hello World!" という文字列が白色で表示されます。

文字表示は上手く活用しよう

D3Dデバイスが生成されると、DirectX特有の問題が生じます。それは、Windowsが使用しているビデオメモリをすべてDirectXが占有してしまうので、他のウィンドウは表示できない環境になることです。それゆえ、通常のデバッグは不可能(デバッグウィンドウがWindowsアプリケーションとして提供されるため)ということになります。DirectXプログラムに対する最も簡単なデバッグは描画時に調べたいデータをテキスト表示することで実現できます。



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