演算子について

一つの式の中で複数の演算が行われる場合、式の各部分は決められた順序に従って評価され、演算が実行されます(優先順位)。基本的に左側から順に評価されますが、一つの式の中に異なる種類の演算子が存在する場合、優先順位の高い部分から演算が行われます。カッコを使用すると優先順位に関係なく、カッコ内の演算が先に実行されます。
優先順位は算術演算子、関係演算子、論理演算子の順になります。下記に示す各演算表(比較演算子を除く)では上にいくほど優先順位が高くなります。

算術演算子
記号内容
As型のキャスト(詳細...
^指数演算
-マイナス符号(減算ではありません)
*乗算
/除算
\整数除算
mod剰余演算
+加算
-減算
>>右シフト
<<左シフト
※「乗算・除算・整数除算」、または「加算・減算」の優先順位は同一です(式中の左から右へ順に評価されます)。

関係演算子
記号内容
=等しい
<>、><等しくない
<より小さい
>より大きい
<=以下
>=以上
※条件が一致した場合は"-1"が、しなかった場合は"0"が答えとなります。

論理演算子
記号内容
Not論理否定
and論理積
or論理和
xor排他的論理和

符号無し演算、符号あり演算の見分け方

"a/b" など、ある演算における2つの値a、bが、共に符号無し変数(DWord型、Word型など)であるか、0以上のリテラル値であると、符号無し演算が行われます。それ以外は、すべて符号あり演算となります。1つの演算子において、符号あり、符号無しの値が与えられると、符号あり演算が行われます。

文字列演算子について

文字列連結演算子として "+"、"&" 記号のみが使用できます。この2つの演算子は同じ演算を行います。文字列演算ではカッコの使用はできません。
関係演算を行うと、文字列は辞書順に比較されます。2つの文字列の長さが違い、比較が途中で終わってしまったときは短い文字列のほうが小さくなります。