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> Vistaではまともにサポートされない拙劣なおもちゃだけどな
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> 今回はGLでも仕方ないが、Windowsで開発するつもりなら未来がないAPIはできるかぎり避けた方が良い
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それは確かWindows Vistaで
ネイティブなOpenGLのサポートをやめるという話ですね。
VistaになってWindowsのグラフィック周りのアーキテクチャは
大幅に変更され、DirectXがより主体となるものに変更されました。
しかしながら、OpenGLを使用する
CADやCAEソフトなんぞはライセンス料が非常に高く、
WindowsをXPからVistaに変えた途端に、これまでの使っていたソフトを
DirextXを使用したものに買い換えるための設備投資費が膨大になる問題があり、
結局のところMicrosoft側が折れてOpenGLをサポートすることになりました。
これはWindows用のOpenGLアプリケーションを開発する会社にもいえます。
OpenGLのサポートが切れるからといってこれまで培ってきた技術を捨てて
DirextXにシフトするということは急にはできなかったのでしょう。
要するにVistaは基本的にはOpenGLをサポートしています。
また、このVistaが標準でサポートするOpenGLですが、
これはOpenGL MCDと呼ばれるものでXPに搭載されているものと同等なものです。
MCDはマイクロソフトがWindows用に提供しているOpenGLで
ソフトウェアレンダリングのみをサポートしています。
さて、このOpenGLですが、
Vistaが実際に市場に投入されるまではXPより性能が劣化するという噂がありました。
しかし、OpenGLのいくつかの製品のベンチマークの結果では
あまりVistaとXPの性能に差は無いという結果が出ています。
また、特定の条件ではVistaの方が性能があがる場合も報告されているみたいです。
これはVistaになってアーキテクチャが変更された恩恵が
OpenGLにもDirextXにもあったという所でしょうか。
あとVistaがVistaである所以、即ちDWM(いわゆるAero)ですが
これを使用するとOpenGLの性能は10%程度低下するようです。
これはOpenGLだけの話ではなくDirectXを使っていても同じような現象がおきます。
余談ですが、日本の企業ってWindowsのシェアがかなり高いようです。
Microsoftが法人向けのWindowsを販売する限りにはOpenGLのサポートは
なくならないんじゃないと思います。
それにしてもWindows VistaになってDirectXだけをサポートしようとするあたり、
段々、法人向けのシェアをLinuxに奪われそうになっているMicrosoftが
販売ターゲットを個人向けに絞ろうとする動きに思えますね。
Windowsが企業向けでなくなるか、多くの企業がOpenGLから撤退すれば
Windowsも完全にOpenGLを捨て去る日が来るかもしれませんね。
ここはActiveBasicのプログラミング掲示板なので
OpenGLそのものについての話はここまでということで。。。