ActiveBasic 3.1
リソース データの取り扱いについて

リソース データとは、EXEファイル内に埋め込むことができるデータのことです。現在のActiveBasic3.0Betaでは、ビットマップ ファイル、アイコン ファイルをリソース データとして扱うことが可能です。

リソースの種類補足
カーソル32*32(モノクロ、16色)
ビットマップサイズ可変(モノクロ、16色、256色、フルカラー)
アイコン 16*16(16色)
32*32(モノクロ、16色、256色)
48*48(256色)
※メイン アイコンはエクスプローラなどでファイル名の左側に表示されます

アイコンファイルを作成する場合は、KH Image Editorなどのアイコン作成ソフト(フリー)を利用して下さい。

プログラム内で以下のAPI関数を利用すると、自身のEXEファイルに埋め込まれているリソース データを取得することができます。
LoadImage、LoadBitmap、LoadIcon

リソース ファイル(*.rc)の内容

リソースを扱う場合は、リソース ファイル(*.rc)が必要です。このファイルには、リソースとして取り込むデータに関する情報を記載します。RADツールからリソースデータの取り込み操作を行うと、このファイルは自動的に生成されるので、記述の手間を省くことができます。

リソース ファイルは、リソース スクリプトで記述され、以下のような行から成り立ちます(各要素は空白文字で区切られます)。

ID番号 種類(CURSOR/BITMAP/ICON) ファイル名

test.rc(アイコン、ビットマップを3つずつ取り込む例):

101 ICON "main.ico"
102 ICON "icon1.ico"
103 ICON "icon2.ico"
104 BITMAP "image1.bmp"
105 BITMAP "image2.bmp"
106 BITMAP "image3.bmp"

RADツールを利用して、ビットマップ、アイコンをリソースに取り込む方法

RADツールからリソースの取り込みを行えば、リソース ファイル(*.rc)、及びリソースIDの定義ファイル(resource.sbp)が自動的に生成されます。

プロジェクトビューのMaterialタブを開き、"Bitmapリソース" フォルダ、または "Iconリソース" フォルダを右クリックします。"ビットマップ/アイコンを挿入" をクリックし、挿入するファイルを選択して完了です。

リソース内のデータを削除する場合は、プロジェクトビュー内の削除の対象となるデータ項目を右クリックし、"削除" をクリックします。

任意のプログラム ファイル(*.bas、*.abp)からリソース ファイル(*.rc)を取り込む方法

#resourceディレクティブを利用すると、プログラム内からリソース ファイルを指定することができます。

#resource "リソースファイル名.rc"

test.abp の例)

'test.rcを取り込む
#resource "test.rc"

Const IDB_BITMAP1 = 104

'インスタンスハンドルを取得
Dim hInst As Long
hInst = GetModuleHandle(0)

'ビットマップ リソースの取得
hBmp = LoadBitmap(hInst, IDB_BITMAP1)

'〜hBmpを利用したビットマップ処理(表示など)〜

DeleteObject(hBmp)